公開日 2011年07月12日
更新日 2016年07月29日
項番 | 項目名 | 説明 | 主な使われ方 |
1 | アンチモン | アンチモンは、鉱山廃水、工場排水などの混入によって河川等で検出されることがあります。 | 活字、ベアリング、電極、半導体材料 |
2 | ウラン | ウランは、天然には花崗岩やその他の種々の鉱床に広く存在します。 長期毒性試験での腎障害性から平成10年6月に監視項目に追加されました。 |
核燃料 |
3 | ニッケル | ニッケルは、自然界に遊離状態でみられることはありませんが、多くの塩類として、存在する金属元素です。天然にはイオウ、ヒ素、アンチモンと結合して産出しますが、日本には採取に値するものはありません。 工場排水の混入、ニッケルメッキからの溶出により、検出されることがあります。 |
合金、メッキ、バッテリー |
4 | 亜硝酸態窒素 | 亜硝酸態窒素は、窒素肥料や腐植、家庭排水などに含まれる窒素化合物が化学的、微生物学的に酸化、還元を受けて生成されます。 長期毒性試験で低濃度でも腎臓・心臓・肺への障害性が認められたため、平成10年6月に監視項目に追加されました。 |
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5 | 1,2-ジクロロエタン | 1,2-ジクロロエタンは、合成化学物質であり自然界には存在しません。大気中で光化学的酸化により分解されますが、地上の場合は土壌に吸収されず、地下水に移行し、数ヶ月から数年残留し、地下水の汚濁物質の一つとしてよく知られています。 | 塩化ビニル原料 |
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8 | トルエン | トルエンは、石油成分として天然に存在します。 | 香料、火薬、ベンゼン原料 |
9 | フタル酸ジエチルヘキシル | フタル酸ジエチルヘキシルは、プラスチックの可塑剤等に使用されている合成化学物質です。 | 化粧品、染料等の溶剤 |
10 | 亜塩素酸 | 亜塩素酸イオンは、二酸化塩素の原料又は分解生成物です。 | |
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12 | 二酸化塩素 | 二酸化塩素は、浄水処理過程において主に酸化剤として使用します。 | |
13 | ジクロロアセトニトリル | ジクロロアセトニトリルは、水中にフミン質やその類似物質が存在すると、塩素処理により生成します。 | |
14 | 抱水クロラール | 抱水クロラールは、水道原水のフミン質と塩素の反応により生成します。 | |
15 | 農薬類 | 農薬類は、殺虫剤・殺菌剤・除草剤等として水田、畑、ゴルフ場で使用され、水道原水中に混入するおそれがあります。102項目が選定されております。 | |
16 | 残留塩素 | 残留塩素とは、水中に塩素を注入することによって水中の残留した有効塩素をいい、次亜塩素酸などの遊離残留塩素とクロラミンのような結合残留塩素に区別されます。 水道法では衛生上の措置として給水の残留塩素を遊離残留塩素として0.1mg/l(結合遊離残留塩素の場合は、0.4mg/l)以上を保持するように規定されています。(水道法施行規則16条) |
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17 | カルシウム、マグネシウム等(硬度) | 硬度とは、カルシウムとマグネシウムの合計量をいい、主に地質に起因します。硬度の低すぎる水は淡白でこくのない味がします。硬度の高すぎる水は硬くてしつこい味がします。また、硬度が高いと石鹸の泡立ちが悪くなります。 (カルシウム) カルシウムは自然界には遊離状態で産出されず、炭酸塩及びケイ酸塩として広く多量に存在します。水中では、カルシウムイオンとして存在し、硬度の主体となっています。 (マグネシウム) マグネシウムは自然界では単体として存在せず炭酸塩、ケイ酸塩、硫酸塩及び塩化物などとして広く多量に存在し、カルシウムイオンとともに硬度の主体となっています。 |
カルシウム:肥料、さらし粉 マグネシウム:合金、電池 |
18 | マンガン | 水中のマンガンは主として地質に起因しますが、鉱山廃水、工場排水などの混入が原因となることがあります。 マンガンは、消毒用の塩素で酸化されると黒色を呈すことがあります。 マンガンは、生理的に不可欠の元素で炭水化物の代謝などに関与しています。 |
合金、乾電池、ガラス |
19 | 遊離炭酸 | 遊離炭酸とは、水中に溶けている二酸化炭素のことで、水に爽やかな感覚 を与えますが、多いと刺激が強くなり、水道施設の腐食・劣化を促進します。 |
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20 | 1,1,2-トリクロロエタン | 1,1,2-トリクロロエタンは、合成化学物質であり自然界には存在しません。 大気中で光化学的酸化により分解されますが、地上の場合は土壌に吸収されず、地下水に移行し、数ヶ月から数年残留し、地下水の汚濁物質の一つとしてよく知られています。 |
溶剤、脱脂剤 |
21 | メチル-t-ブチルエーテル | メチル-t-ブチルエーテルはガソリンの漏洩により水道原水に検出されることがあります。異臭味の原因となり、発ガン性も指摘されています。 | ガソリンのオクタン価向上剤 |
22 | 有機物等(過マンガン酸カリウム消費量) | 水中の被酸化物質によって消費される過マンガン酸カリウム量で表すもので、土壌に由来するフミン酸を多く含む場合や水道水源に下水や工場排水が混入した場合に増加します。 第一鉄イオン、亜硫酸イオン、硫化物などの無機物も過マンガン酸カリウムを消費します。水道水に多く含むと渋みをつけます。 |
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23 | 臭気強度(TON) | 水の臭気は、プランクトン、鉄バクテリア、放線菌等生物の繁殖、工場排水、下水の混入、地質などのほか、水道水の塩素処理に起因します。また水道水で使用されている管の内面塗装等に由来します。 | |
24 | 蒸発残留物 | 蒸発残留物とは、水の中に浮遊したり溶解したりして含まれている物質の総量をmg/lで表したものです。 水道水の蒸発残留物の主成分はいわゆるミネラルで、カルシウム、マグネシウム、ケイ酸、ナトリウム、カリウムなどです。残留物が多いと苦み、渋みなどを付け、適当に含まれるとまろやかさを出します。 |
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25 | 濁度 | 濁度は、水の濁りの程度を表しています。水道水において原水濁度は浄水処理に大きな影響を与え、浄水管理上の指標となります。また、給水栓中の濁りは、給配水施設や管の異常を示すものとして重要です。 精製水1リットル中に標準カオリン1mgを含むときの濁りに相当するものを1度としています。 |
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26 | pH値 | pHは、0~14の数値で表され、pH7は中性、7から小さくなるほど酸性が強く、7より大きくなるとアルカリ性が強くなります。 地下水は遊離炭酸を多く含んでおりpH6前後になることがあります。 |
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27 | 腐食性(ランゲリア指数) | ランゲリア指数とは、水が金属などを腐食させる程度を判断する指標。 負の値で表され、絶対値が大きいほど金属の腐食傾向は大きくなります。 |
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28 | 従属栄養細菌 | 従属栄養細菌は、本質的な水中の細菌数を表し、水道施設の清浄度の劣化を端的に表現する指標です。 | |
29 | 1,1-ジクロロエチレン | 1,1-ジクロロエチレンは、合成化学物質であり自然界には存在しません。 大気中で光化学的酸化により分解されますが、地上の場合は土壌に吸収されず、地下水に移行し、数ヶ月から数年残留し、地下水の汚濁物質の一つとしてよく知られています。 |
家庭用ラップ、食品包装用フィルム |
30 | アルミニウム | アルミニウムは、地球上に広く分布し、土壌中に含有している金属元素で、自然水中にも含まれますが、溶解度が小さいので、アルミニウム量は少なく、鉱山廃水工場排水、温泉水などの混入により検出されます。 水道水においては、アルミニウム系凝集剤を使用する場合、凝集不良等により、水道水中に含まれることがあります。 高濃度に含まれると白濁の原因となります。 |
アルマイト製品、電線、ダイカスト、印刷インク |