Q.水回り(流し台、風呂、ヤカン、ポット等)に白いものがこびりつく

公開日 2011年07月12日

更新日 2023年04月25日

A.カルシウム、マグネシウム、けい酸等の結晶が付着したものです。

 

 

【原因】
 水道水中には、カルシウムやマグネシウムなどのミネラル分が含まれており、これが適度に水の味を良くしています。また、日本は火山国であり、土壌にはけい酸が多く含まれるため、地下水を原水とする水道水にはけい酸を多く含むものがあります。どちらも水が蒸発するとあとが残ります。このため、容器を洗った後、完全に水をふきとっておかないと、水分の蒸発後、容器の表面に白い斑点ができます。これが繰り返されて幾分厚みのある白い付着物になります。また、ヤカンやポットを空焚きした時や、水のつぎ足しの繰り返しでこの現象が促進されます。カルシウムやマグネシウムなどに比べて、特にけい酸は同質化(ガラスや鏡等と一体化する)しやすいので、注意が必要となっています。

 

【対策】
 一度白いあとがついてしまうと除去するのはむずかしくなるため、濡れた所はその都度ふき取ったり、こまめに手入れをすることをお勧めします。カルシウムやマグネシウムによる軽度なものであれば、食用酢やクエン酸等の安全な酸を使って柔らかいスポンジ等で洗うことで除去が可能です。ヤカンやポットの場合、使用中は空焚きや水のつぎ足しをしないようにすること、また使用後は、水を入れたままにしないで乾燥させることをお勧めします。けい酸の場合も同様の方法で一部は除去されますが、現在市販されている洗剤等では安全かつ簡単に除去することはむずかしいため、その都度ふき取るなどこまめに手入れをすることをお勧めします。これまでもけい酸の除去については有効な方法を模索してきましたが、今後も引き続き情報収集を実施しながら、有効な方法が判明次第お知らせいたします。

 

【参考】
 白い付着物はカルシウム、マグネシウム、けい酸等の結晶です。安全衛生上問題はありません。
 加湿器の蒸気吹き出し方向にある家具などが、白くなるのも同様の原因です。

 


お問い合わせ:交野市水道局 星の里浄水場 浄水課水質管理係

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