水質管理目標設定項目中のにおいと味に関わる項目

公開日 2011年07月12日

更新日 2016年07月29日

項目 説明
水温  水温は、地表水の場合、気温の影響を受けやすいですが、地下水の場合、気温に影響されず常に安定した温度を示します。
総硬度

 硬度とは、カルシウムとマグネシウムの合計量をいい、主に地質に起因します。硬度の低すぎる水は淡白でこくのない味がします。硬度の高すぎる水は硬くてしつこい味がします。また、硬度が高いと石鹸の泡立ちが悪くなります。
(カルシウム)
 カルシウムは自然界には遊離状態で産出されず、炭酸塩及びケイ酸塩として広く多量に存在します。水中では、カルシウムイオンとして存在し、硬度の主体となっています。
(マグネシウム)
 マグネシウムは自然界では単体として存在せず炭酸塩、ケイ酸塩、硫酸塩及び塩化物などとして広く多量に存在し、カルシウムイオンとともに硬度の主体となっています。

(主な使われ方) カルシウム:肥料、さらし粉 マグネシウム:合金、電池

蒸発残留物  蒸発残留物とは、水の中に浮遊したり溶解したりして含まれている物質の総量をmg/lで表したものです。
 水道水の蒸発残留物の主成分はいわゆるミネラルで、カルシウム、マグネシウム、ケイ酸、ナトリウム、カリウムなどです。残留物が多いと苦み、渋みなどを付け、適当に含まれるとまろやかさを出します。 
有機物等
(過マンガン酸カリウム消費量)
 水中の被酸化物質によって消費される過マンガン酸カリウム量で表すもので、土壌に由来するフミン酸を多く含む場合や水道水源に下水や工場排水が混入した場合に増加します。
 第一鉄イオン、亜硫酸イオン、硫化物などの無機物も過マンガン酸カリウムを消費します。水道水に多く含むと渋みをつけます。
臭気強度  臭気強度とは、臭気の強さを定量的に表す方法で、水の臭気がほとんど感知できなくなるまで無臭味水で希釈し、臭気を感じなくなった時の希釈倍率で臭気の強さを示します。
遊離炭酸  遊離炭酸とは、水中に溶けている炭酸ガスのことで、水にさわやかな感じを与えますが、多いと刺激が強くなります。また、水道施設に対し腐食等の障害を生じる原因となります。
残留塩素  残留塩素とは、水中に塩素を注入することによって水中の残留した有効塩素をいい、次亜塩素酸などの遊離残留塩素とクロラミンのような結合残留塩素に区別されます。
 水道法では衛生上の措置として給水の残留塩素を遊離残留塩素として0.1mg/l(結合遊離残留塩素の場合は、0.4mg/l)以上を保持するように規定されています。(水道法施行規則16条)

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