公開日 2011年11月04日
更新日 2018年03月19日
消防水利とは、消火活動の際に使用する消防機関が有効であると認めた水源のことです。
・消防水利の給水能力は?
・常時40立方メートル以上または取水可能水量が毎分1立方メートル以上で、かつ40分以上の給水能力を
有するものでなければならないと定められています。
どれくらいの量なのか? 1ℓ牛乳パック40,000個分の水量が必要とされています!!!
☆消防水利には大きく9つに分類されます☆ | ●交野市に設置されている数● |
1.公設消火栓 | 約1,400 |
2.私設消火栓 | 約50 |
3.防火水そう | 約70 |
4.プール | 約20 |
5.河川、溝等 | 1 |
6.濠、池等 | 3 |
7.海、湖等 | なし |
8.井戸 | なし |
9.下水道 |
1.から9.のそれぞれの水利について簡単に説明します。
1.公設消火栓
都道府県、市町村等の公営水道の配水管にとりつけられているものです。市民のみなさんの水道につながっている配管です。
公設私設問わず消火栓には地下式と地上式の2種類あります。
2.私設消火栓
公設消火栓以外のもので、例えば工場や事業場等に敷設されている私設の水道等にとりつけられた消火栓です。
公設消火栓との形の違いはありません。
3.防火水そう
消防用水を貯留することを目的として作られた水そうで、必要な量の貯水か給水ができる容量があればよいとされています。
公園や公共施設の近くでよく見られます。
一般的に鉄筋コンクリートで造られていることが多いので、耐震性に優れています。
4.プール
学校、公共施設等のプールで消防用に利用するものを言います。交野市においては小学校、中学校、高校や
いきいきランドの公共施設のなどのプールが該当します。
プールは多くの貯水量があるというメリットがありますが、消防車を部署する位置が困難なことがあるというデメリットが
あります。
5.河川、溝等
水量や水位によって変わるので状況によって水利として利用できるかを考慮します。
河川、溝においても消防車を部署する位置が困難なことがあるというデメリットがあります。
6.濠、池等
池には自然の池と人口の池があります。
濠(ごう)とは城の周りを取り囲む水の堀のことです。
濠や池においても消防車を部署する位置が困難なことがあるというデメリットがあります。
7.海、湖等
水利としてはたくさんの水を取れますが、満潮や干潮によって水位が変化するので水利として利用できる時期や時間帯等を考慮します。
海、湖においても消防車を部署する位置が困難なことが多いというデメリットがあります。
8.井戸
最近ではあまり見られなくなりましたが、貯留された水を取水するに伴って順次地下水が補給されるという有利性があります。
9.下水道
消防水利として利用できます。
ただし、消防水利と利用するときに考慮しなければならないことは、まず他の水利がないこと、
そして消火する物を選ばなければならないことです。
※消防水利は火災が起こったときに消火に必要な水を取る重要な場所です。
消火栓の付近に車を駐車したり障害物を置くと、いざ火災が起きて消火しようとしたときに時間がかかり、
その結果助けられる命が助けられなくなるかもしれません。
消火栓や防火水そうの上や付近には車を駐停車しないようにしてください。
その他、消防水利ではないのですが、交野市は面積の約半分を山が占めているので、パイプラインという
鉄製の管を山の一部に設置しています。
これは山火事が発生した時、上記表の消防水利から消防車で水を送り、消火活動をする隊員に迅速に安定して
水を送ることができます。
●最後に消火栓とパイプラインの写真を掲載します。
地下式消火栓 | 地上式消火栓 | パイプライン |
一般的によく設置されている消火栓です。 | 交野市にも一部設置されています。 | 交野市の山の中に設置されています。 |