公開日 2023年04月01日
更新日 2025年05月07日
高齢者肺炎球菌定期予防接種は、予防接種法により定められています。この予防接種は義務ではありません。自らの意志で接種を希望される場合に受けてください。
肺炎球菌とは
肺炎球菌感染症とは、肺炎球菌という細菌によって引き起こされる病気です。この菌は、主に気道の分泌物に含まれ、唾液などを通じて飛沫感染します。日本人の約3~5%の高齢者では鼻や喉の奥に菌が常在しているとされます。これらの菌が何らかのきっかけで進展することで、気管支炎、肺炎、敗血症などの重い合併症を起こすことがあります。
高齢者肺炎球菌予防接種は、平成26年に65歳の方を対象に定期接種化され、より多くの方が予防接種を受けられるよう、100歳までの5歳刻みの年齢の方を経過措置の対象としていましたが、経過措置は令和6年3月31日をもって終了となりました。
接種の対象者とスケジュール
次のいずれかにあてはまる交野市民(交野市に住民登録されている方)に1回接種します。
①65歳の方(対象者の方には65歳の誕生日月の前月に「高齢者肺炎球菌定期予防接種のお知らせ」のはがきを送付します)
②満60歳以上65歳未満の方で、障害者手帳を所持し、かつその内訳に、心臓・じん臓もしくは呼吸器機能の障がい、またはヒト免疫不全ウイルスによる免疫機能の障がいで「1級」の記載がある方
※肺炎球菌予防接種(ニューモバックス)を初めて受ける方が対象です。
※今までに任意接種(全額自己負担)を受けた方は、定期接種として費用助成を受けることができません。
※市では任意の接種履歴を確認できないため、任意接種された方にも「高齢者肺炎球菌定期予防接種のお知らせ」のはがきを送付します。ご了承ください。
持ち物
◇対象者①の方
・「高齢者肺炎球菌定期予防接種のお知らせ」のはがき(65歳の誕生日月の前月に送付します)
・年齢が確認できるもの(マイナンバーカード・健康保険証など)
◇対象者②の方
・障害者手帳
※対象者①②のうち生活保護世帯に属する人は生活保護受給者証をご持参ください。
自己負担額
2,000円(公費負担は一生に一回限りです)
※令和8年4月1日より、自己負担額が変更になる場合があります。詳細は分かり次第更新いたします
※生活保護世帯の方は無料です。接種時に「生活保護受給者証」を医療機関窓口に提示してください。
ワクチンの安全性
1.ワクチンの効果について
肺炎球菌には90以上の種類があり、定期接種で使用される「ニューモバックスNP(23価肺炎球菌莢膜ポリサッカライドワクチン)」は、そのうちの23種類の肺炎球菌に効果があります。この23種類の肺炎球菌は成人の侵襲性肺炎球菌感染症(※)の原因の約4-5割を占めるという研究結果があります。「ニューモバックスNP(23価肺炎球菌莢膜ポリサッカライドワクチン)」はこの23種類の肺炎球菌の侵襲性肺炎球菌感染症を4割程度予防する効果があります。
※侵襲性感染症とは、本来は菌が存在しない血液、髄液、関節液などから菌が検出される感染症のことをいいます。
2.高齢者肺炎球菌予防接種の副反応
【副反応】
注射部位の腫脹や疼痛、ときに微熱や全身のだるさなどがみられることがありますか、多くは1~2日で消失します。ただし、過去にこのワクチンを受けたことのある人が5年以内などの短い期間で再接種した場合には、強い副反応がでるとされているので、この点は厳重な注意が必要なため、接種歴の確認は重要です。
【重大な副反応】
まれに、アナフィラキシー様症状(じんましん、呼吸困難、血管浮腫等)、血小板減少、ギランバレー症候群、蜂巣炎様反応等が報告されています。
【予防接種救済制度】
受けた予防接種ワクチンの種類によっては、けいれん、肝機能障害及び急性散在性脳脊髄炎などの重い副反応が生じることがあります。この様な場合、予防接種法に基づく救済制度があります。
※ 予防接種の健康被害に関する救済制度について(厚生労働省ホームページ)
接種を受けられない方
- 過去に、成人用肺炎球菌ワクチン(ニューモバックス)の接種を受けたことがある方(任意接種を含む)
- 接種当日の体温が37.5℃以上の場合
- 重篤な急性疾患にかかっている方
- 予防接種に含まれる成分でアナフィラキシーショックを起こしたことがある方
- その他、当日診察によって医師に接種できないと判断された場合
接種に注意が必要な方
- 心臓病、腎臓病、肝臓病、血液の病気などの基礎疾患を有する方
- 予防接種で接種後2日以内に発熱のみられた者及び全身性発疹等のアレルギーを疑う症状を呈したことがある方
- 過去にけいれんを起こしたことのある方
- 過去に免疫不全と診断されている方及び近親者に先天性免疫不全症の方がいる方
- 予防接種に含まれる成分にアレルギーのある方
- 全身性発疹等のアレルギーを疑う症状を呈した方
予防接種を受けた後の注意
- ワクチン接種後24時間は副反応の出現に注意し、特に接種直後の30分以内は健康状態の変化に注意してください。
- 予防接種当日の入浴は差し支えありません。接種後1時間経過すれば入浴は可能ですが、注射した部位をこすらないようにしてください。
- 過激な運動や大量の飲酒は避けてください。
- 予防接種済証は大切に保管してください。
接種場所 (令和7年4月現在)
※各医療機関での予約が必要です。
他市町村での接種
交野市外での長期滞在や入院などで、やむを得ず交野市内の実施医療機関以外で予防接種を受ける場合は、事前に健康増進課で「予防接種依頼書」の交付手続きが必要です。
【交付手続きの方法】
「定期予防接種依頼書交付申請書」をダウンロードし、必要事項を記入してください。
窓口、もしくは郵送にてお手続きください。
郵送で交付手続きをされる方は、「定期予防接種依頼書交付申請書」と「返信用封筒(郵送先を記入)」を同封してください。
なお、接種医療機関など確認の連絡をさせていただくことがありますので、申請者の連絡先を忘れずに記入してください。
※依頼書の発行には1周間程かかります。余裕を持って申請してください。
※医療機関で接種後、償還払いの申請により、医療機関でお支払いいただいた費用を払い戻します(上限あり)。市が発行する依頼書の申請がない場合は任意接種(全額自己負担)となり、市からの接種費用の払い戻しはありませんのでご注意ください。
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