公開日 2019年12月25日
更新日 2023年07月19日
夏季休暇を控え、人の移動や海外へ渡航される方が増えることが予想されます。
渡航先や渡航先での行動によってリスクは異なりますが、海外ではまだ日本に存在しない感染症や日本における発生よりも高い頻度で発生している感染症が報告されています。
海外渡航を予定している方は、事前に渡航先の感染症に関する情報を収集し、早めに必要な準備を行うことをお勧めします。
1.蚊やマダニなどが媒介する感染症
デング熱、ジカウイルス感染症、黄熱、マラリア、クリミア・コンゴ出血熱など
2.動物からうつる感染症
鳥インフルエンザ、狂犬病、エボラ出血熱、中東呼吸器症候群(MERS)など
3.諸外国での感染に注意すべき感染症
麻疹、風疹、ポリオなど
麻疹(はしか)は、特に感染力が強く、世界中で発生の報告がみられます。予防には予防接種が有効ですので、接種歴のない方は予防接種をすることをお勧めします。
4.その他注意すべき感染症
水や食べ物から感染する消化器系の感染症はA型肝炎、E型肝炎、コレラ、赤痢、腸チフスなど
渡航の前に
厚生労働省のホームページや検疫所のホームページ、外務省の海外安全ホームページで、渡航先の感染症の発生状況に関する最新の情報や注意事項を確認しましょう。
また海外渡航をする前に、これまで受けた予防接種について母子健康手帳などで確認しましょう。国内の感染症を海外に持ち出さない、又は海外の感染症を国内に持ち込まないために、国内で予防接種が推奨される疾患であって予防対策が不十分なものがあれば、予防接種を検討しましょう。
≪関連サイト≫
渡航中及び帰国後に体調が悪くなったら
空港や港に設置されている検疫所では、渡航者の方を対象に健康相談を行っています。
帰国時に発熱や咳、下痢、具合が悪いなど体調に不安がある場合、又は、動物に咬まれたり、蚊に刺されたなど健康上心配なことがありましたら、ご相談ください。
感染症には、潜伏期間(感染してから発症するまでの期間)が数日から1週間以上と長いものもあり、渡航中あるいは帰国直後に症状がなくても、しばらくしてから具合が悪くなることがあります。その際は、医療機関に症状、渡航先、滞在期間、動物との接触の有無等を電話で申し出てから受診してください。