公開日 2018年03月12日
更新日 2018年03月13日
長い歴史と豊かな自然の中から生まれ、育まれた名所・旧跡「交野八景」。
まちの歴史を大切に保存し、将来に伝えるため、昭和56年に市民の投票によって選ばれました。
自然豊かな本市を象徴する、シンボル的な景観となっています。
源氏滝の清涼
昼でも薄暗く、どことなく霊気をも感じます。昔、神宮寺に開元寺という寺があり、開元寺の元寺をとって、「元寺の滝」と呼ばれ、また上流の白旗池の白旗が源氏の旗印であることから「源氏の滝」となったといわれています。
交野山の来光
年に2回、交野山の頂上から来光が見られ、神が宿る山として崇拝されてきました。また、交野に人が住み始めたのもこの山のふもとです。中世のころには、頂上にある巨岩を仏に見立て、観音菩薩の大梵字を彫り込み、信仰を集めてきました。
かいがけの錦繍(きんしゅう)
寺の住吉神社から奈良に抜ける道を「かいがけの道」といいます。昔から大和と河内を結ぶ重要な交通路で、平安時代に、紀州熊野大社へ参拝するために使われた「熊野街道」として知られています。秋が深まるころには落葉で道が埋め尽くされ、すばらしい景色を見せてくれます。
獅子窟の青嵐
私市の天田神社を抜け、青々とした木々が茂る参道を登って行くと、獅子窟寺にたどり着きます。周辺の木々の青さが印象的です。この寺は聖武天皇の命で、行基という僧が建てたとされています。また、名前の由来である獅子窟で、弘法大師が修法したという言い伝えも残っています。
尺治の翠影(すいえい)
私市駅からくろんど園地に向かって登り、月の輪の滝を超え、尺治川のせせらぎの音を聞きながら、川沿いに登っていくと、木漏れ日と木影がコントラストを描いています。ふと、立ち止まると心地よい風が吹き抜けてきます。このコースは、市民はもとより近郊の人たちのハイキングコースとして親しまれています。
天の樟船渓谷の朝霧
天野川が磐船神社の巨岩の間を流れ落ち、切り立った岩場や深い谷を走っています。「天の樟船」の名前は、その昔、物部氏の祖といわれる饒速日命(にぎはやひのみこと)が「天の磐船」に乗り、天から哮が峰に舞い降りたという伝承からつけられました。
妙見の観桜
交野は古くから桜の名所でした。中でも有名なのが妙見の桜で、妙見川沿い750メートルにわたって桜が植えられ、桜の季節には、満開の桜が市民の目を楽しませています。
星の森の寒月
弘法大師が、獅子窟寺の岩屋で秘宝を唱えると、北斗七星が輝き、星田地区の三か所に八丁(約880m)ずつ等間隔に星が降ったという「八丁三所」伝説が残っています。星の森はその一つです。