公開日 2023年05月15日
更新日 2023年05月15日
麻しんについては、現在、海外における流行が報告されており、国内においても、海外からの持ち込みにより感染が広がる事例が報告されています。
今後、更なる持ち込みや国内での感染者が増加することが懸念されます。
麻しんは感染力が強く、免疫がない場合はほぼ100%感染すると言われています。
予防するためには予防接種が有効ですので、接種がお済みでない方は接種することをお勧めします。
麻しんの疑いがある場合は、必ず受診前に医療機関に連絡し、麻しんを疑う旨を伝えてから医療機関の指示に従い早急に受診してください。
麻しん(はしか)の疑いがあるのは次の場合です
症状(発熱、せき、鼻水、眼球結膜の充血、発しん等)があり、
- 麻しん患者と接触していた場合
- 麻しんの流行地域(アジアの国々)への最近の渡航歴がある場合
麻しん(はしか)について
麻しんは麻しんウイルスによって感染する感染症です。麻しんは感染力が非常に強く、免疫を持っていない人が感染すると、ほぼ100%の人が発症するといわれています。麻しんウイルスの感染経路は、空気感染、飛沫感染、接触感染で、その感染力は非常に強いと言われています。一度感染して発症すると一生免疫が持続すると言われています。
感染すると約10日後に発熱や咳、鼻水といった風邪のような症状が現れます。2~3日熱が続いた後、39℃以上の高熱と発疹が出現します。重症化すると、肺炎や脳炎、中耳炎などの合併症を起こすことがあり、注意が必要です。有効な治療薬はないため、対症療法が行われます。
感染予防のために予防接種をうけましょう
麻しんは感染力が強く、空気感染するため、手洗い、マスクのみで予防はできません。
そのため麻しんの最も有効な予防法は予防接種となります。麻しんにかかったことのない人、予防接種を受けたことのない人は、受けることをお勧めします。
麻しんの予防接種歴を確認し、2回接種していない場合は予防接種を検討しましょう。
MR(麻しん・風しん混合)ワクチン定期予防接種対象者は、早めに接種しましょう。
第1期:生後1歳~2歳未満
第2期:次年度小学生になる満5歳以上7歳未満の年長児(H29年4月2日~H30年4月1日生まれ)
また、麻しんの患者さんに接触した時期がはっきりしている場合、72時間以内にMRまたは麻しん(はしか)ワクチンの予防接種をすると、自然麻疹の発症を防げる可能性があります。
詳しくは医療機関に電話連絡し、麻しんの患者さんとの接触歴があることを伝え医療機関の指示に従うようにしてください。
≪関連サイト≫
麻しん(はしか)について (大阪府)
麻しんについて (厚生労働省)
海外渡航者へ (厚生労働省)
麻しん情報 (大阪府感染症情報センター)
麻しんQ&A (国立感染症研究所感染症情報センター)
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