公開日 2024年07月09日
更新日 2024年12月06日
給食で使用されている交野産のお米が、どのように作られているのか
実際に田んぼを見せていただきました。
【田おこし】
|
冬の間眠っていた田んぼの土を掘り起こし、わらやたい肥と混ぜて栄養がたっぷり入った田んぼを作ります。
「田おこし」は、トラクターで肥料を撒きながら土をかき混ぜ、さらに空気に触れさせることで土壌の養分を活性化させる作業です。 土を起こして乾かすと、土が空気をたくさん含むので、苗を植えた時に根の成長が促進されます。
単調な作業ですが、おいしいお米を育てるのには欠かせない作業です。 トラクターがなかった頃は、人や牛・馬・の力で田を耕していました。 交野では昭和30年代ごろまでは牛が活躍していました。
|
【しろかき】
|
田おこしのあと、田んぼに水を入れ土とまぜ合わせ、平にすることを 「しろかき」といいます。 苗をしっかりと育てるため、田植えの前に行う重要な準備です。
しろかきの1〜2日前に、田んぼに水を入れます。 トラクターの手前の土は、まだしろかきが行われていないので、デコボコになっています。
トラクターの後部に装着された代掻きハロー(まぐわ)が、田んぼのデコボコをなくして平らにしていきます。
これで田植えの準備が完了です!!
|
【田植え】
|
|||
昔は手で1つ1つ苗を植えていく重労働でしたが、現在では田植機を使って等間隔に植えていきます。
田植えが無事に完了すると、ほっと一息という感じです。 植え付けられた苗がそよ風に吹かれて、さらさらと気持ちよさそうに揺れていました。
|
【出穂(しゅっすい)と開花】
夏休みも終わりに近づいた日に、田んぼにお邪魔してみると 6月に植えられた苗はこんなに大きく育ち、花を咲かせていました。
田んぼの水の量の調節や、雑草を抜くなどの手間をかけられ、「穂」が出ていました。 穂は籾(もみ)の集合体で、茎の中で育まれたのち、さやをわって薄緑色の穂が出てきます。
この穂にお米の花が咲きます。
稲は穂を出すと、すぐに小さな白い花が咲きます。 ひとつの穂にたくさん咲きますが、一つ一つの花が咲いているのはたった1〜2時間ほどです。 穂の上から下へ向かって順番に咲いていき、数日で咲き終わります。
田んぼで稲の花を見つけたら、ぜひ観察してみてください。
|
|
【穂のおじぎは、おいしさの証拠】
籾(もみ)が十分に育つと、その中に入っているお米も大きくなります。
お米の重みで穂が垂れ下がり、黄金色に輝き始めると収穫のサインです。
|
|
【稲刈り】
|
|
|
10月11日 稲刈り作業を取材させていただきました。 昔は、手で刈り取りをしていましたが、現在はコンバインを使用して刈り取りをしています。 コンバインが届かない場所は、稲刈り用の鎌を使い手作業で丁寧に刈り取ります。
刈り取りの開始時間は朝露が乾く頃とされています。 朝露があると稲が重くなって刈りにくく、コンバインに負担がかかり、その後の作業にも影響が出ます。
|
【乾燥】
昔は手で刈り取り、太陽の力で乾燥させていました。
刈り取りが終わったら、水分を減らし貯蔵性をよくするために、乾燥機にかけます。
|
【籾摺り(もみすり)】
お米を、籾摺り機(もみすりき)に入れ、籾殻(もみがら)を取り除き、玄米にする作業です。
|
【精米】
選別が終わった玄米は、精米機で糠(ぬか)と胚芽を取り除き白米にします。 お米は精米したてが一番美味しく、時間とともに味が低下していきます。 ※ 給食で提供されているお米は、毎回納品時に精米してくださっています。
|
このように、たくさんの手間をかけ、心をこめて育てていただき、お米ができます。
感謝しておいしくいただきましょう!!