DV(ドメスティック・バイオレンス)で悩んでいませんか?

公開日 2025年03月21日

 

      

          

 

DV(ドメスティック・バイオレンス)とは

 ●DV(ドメスティック・バイオレンス)とは、配偶者や恋人など親密な関係にある人、又はあった人から振るわれる暴力です。

 ●暴力を用いて相手に恐怖心をあたえたり、孤立させたりして支配しようとする行為をいいます。

 ●外部から発見が困難な家庭内などで行われることが多いため、潜在化しやすく、暴力がエスカレートし被害が深刻化しやすいといった側面があります。

 ●暴力にはさまざまな種類があり、多くは何種類かの暴力が重なり、繰り返し行われるといった特徴があります。

 ●子どものいる家庭でのDVは、子どもの心身の成長に影響があると言われています。

 

  

 

【こんな思い込みありませんか?】

  ●相手が暴力を振るうのは自分のせいだ

  ●子どものために自分さえがまんすればいい

  ●夫婦(恋人)だから、暴力を振るわれるのは仕方ない。本当は優しい人

  ●夫婦(恋人)が自分を束縛するのは愛情表現だ

     

 

DVのサイクル 

 

             

【DVの周期(サイクル)は繰り返されます。】

 DVには「緊張期」「爆発期」「ハネムーン期」の一定のサイクル(周期)があり、何度も繰り返されると言われています。暴力を振るった(爆発期)あと、「もう暴力は振るわない」と反省したり、まるで別人のように優しくなります(ハネムーン期)が、再びささいなことでイライラし、威圧的になり(緊張期)、ついには怒りをコントロールできなくなり、また、暴力を振るう(爆発期)・・・。このサイクル(周期)が何度も繰り返されると、徐々に暴力がエスカレートする傾向があり、支配・被支配の関係はますます強化され、次第に逃げる機会や自尊心を失い、サイクル(周期)から脱出することが難しくなります。

※すべてのケースにこのサイクル(周期)が当てはまるわけではありません。

 

子どもへの影響

 家庭内での暴力を目にすることで、一緒に暮らす子どもの心は深く傷つきます。子ども自身が直接的に暴力を受けていなくても、子どもの前でのDVは「面前DV」といわれ、児童虐待(心理的虐待)にあたります。こうした被害を受けた子どもたちは、不安や恐怖などのストレス状態におかれるため心身にさまざま症状がでてきます。

【子どもへの影響】

 ●感情表現や問題解決の手段として暴力を用いるようになる

 ●不眠や頭痛・腹痛などの身体症状、発育不良や学業不振

 ●「親が暴力を振るうのは、自分がいい子にしていないからだ」と自分を責める

 ●両親の緊張した雰囲気を何とかしようと、わざと明るく振る舞う

 

DV防止のための法律があります

 「配偶者からの暴力の防止及び被害者の保護等に関する法律(DV防止法)」は、配偶者からの暴力(DV)の防止及び被害者の保護を図るため、DVに係る通報、相談、保護、自立支援等の体制について定めています。

 また、その一部を改正する「配偶者からの暴力の防止及び被害者の保護等に関する法律の一部を改正する法律(改正DV防止法)」が令和6年4月1日に施行され、保護命令制度の拡充、国や都道府県が定める基本方針・基本計画の記載事項の拡充、協議会の法定化等が図られました。なお、この法律は配偶者からの暴力を対象としており、女性に対するものだけではなく、男性に対するものもその対象となっています。

 

●DV防止法の適用対象について     

(法律婚・事実婚)配偶者から  ◯:対象
(婚姻関係を解消した)元配偶者から  ◯:対象
(同居中の)交際相手から  ◯:対象

 (同居を解消した)交際相手から

 ただし、同居解消前から暴力等が継続している場合

 △:対象
(同居をしたことのない)交際相手から  ✕:対象外

※「同居」とは、生活の本拠を共にする状態をいいます。

 

保護命令制度

 保護命令制度は、被害者からの申立てにより、地方裁判所が配偶者に対して、一定の行為を禁止等命令する制度です。

 

1.接近禁止命令等の申立てをすることができる被害者】

 ●身体に対する暴力を受けた者

 ●「生命、身体、自由、名誉又は財産」に対する加害の告知による脅迫を受けた者

【2.接近禁止命令等の期間】

 ●1年間

【3.退去命令の期間】

 ●2か月(住居の所有者又は賃借人が被害者のみである場合は6か月間)

【4.保護命令違反の罰則】

 ●2年以下の拘禁刑(令和7年5月31日までは懲役)または200万円以下の罰金

 

詳細は内閣府ホームページ新しいウィンドウで外部サイトを開きますでご確認ください。

 

デートDV

 デートDVとは交際相手(元交際相手)との間で起こる暴力です。デートDVをする人の目的は相手を支配することです。交際相手を「怖い」と感じたり、一緒にいることが「辛い」と感じることがあれば、気づかない内に二人の関係性が対等でなくなっているのかもしれません。そのように感じた時は、二人の関係性について立ち止まって考えてみましょう。

 

DV被害者のための相談窓口 

 配偶者や恋人からの暴力(DV)に悩んでいませんか

 「これってDVかも?」

 「相談するほどのことじゃないし・・・」

 一人で抱え込まずなんでも相談してください。

 相談お待ちしています。

 

   

この記事に関するお問い合わせ

人権と暮らしの相談課
TEL:072-892-0121