公開日 2025年03月19日
更新日 2025年03月25日
令和7年4月1日から定期接種(B類)として「高齢者帯状疱疹予防接種」が始まります。
この予防接種は、主に個人の予防を目的に行われるものです。自らの意思で接種を希望される場合に受けてください。
帯状疱疹とは
帯状疱疹は、過去に水痘(水ぼうそう)にかかった時に体の中に潜伏した水痘帯状疱疹ウイルスが再活性化することにより、神経に沿って、典型的には体の左右どちらかに帯状に、時に痛みを伴う水疱(水ぶくれ)が出現する病気です。合併症の一つに皮膚の症状が治った後にも痛みが残る「帯状疱疹後神経痛」があり、日常生活に支障をきたすこともあります。治療法としては、抗ウイルス薬が存在し、発症早期の治療によって合併症の予防効果も高まります。 帯状疱疹罹患率は、50歳代以降から高まり、70歳代で発症する方が最も多くなっています。 予防接種を受けることによって、帯状疱疹やその合併症を予防することができます。
令和7年度 接種の対象者
令和7年4月2日から令和8年4月1日までに
①65歳になる方
②令和7年度から11年度までの5年間の経過措置として、その年度内に70、75、80、85、90、95、100歳になる方
③令和7年度のみの措置として、100歳以上の方
④満60歳以上65歳未満の方で障害者手帳を所持し、かつその内訳にヒト免疫不全ウイルスによる免疫機能の障がいで「1級」の記載がある方
※定期接種として対象になるのは、生涯に一度のみです。①②③の方には個別通知を行います。
※参考 高齢者帯状疱疹経過措置生年月日確認表(令和7年~11年)[PDF:181KB]
令和7年度 接種期間
令和7年4月1日〜令和8年3月31日
持ち物
・はがき「交野市高齢者帯状疱疹定期予防接種のお知らせ」
・マイナンバーカード等の身分証明書
※上記④の方は障害者手帳
※生活保護世帯に属する方は生活保護受給者証
接種方法と自己負担額
帯状疱疹ワクチンには、生ワクチンと組換えワクチンの2種類があり、いずれか1種類を接種します。
生ワクチン (ビケン) |
組換えワクチン (シングリックス) |
|
---|---|---|
接種方法 | 皮下に接種 | 筋肉内に接種 |
接種回数 | 1回 | 2ヶ月以上の間隔で2回 |
接種条件 |
病気や治療によって 免疫の低下している方は 接種できません |
免疫の状態にかかわらず 接種可能 |
自己負担額 | 3,000円 | 1回7,500円 |
※厚生労働省ホームページより引用(自己負担額は除く)
帯状疱疹に対するワクチンの予防効果
生ワクチン | 組換えワクチン | |
---|---|---|
接種後1年時点 | 6割程度 | 9割以上 |
接種後5年時点 | 4割程度 | 9割程度 |
接種後10年時点 | ー | 7割程度 |
※厚生労働省ホームページより引用
帯状疱疹ワクチンの安全性
ワクチンを接種後に以下のような副反応がみられることがあります。頻度は不明ですが、生ワクチンについてはアナフィラキシー、血小板減少性紫斑病、無菌性髄膜炎が、組換えワクチンについてはショック、アナフィラキシーがみられることがあります。
主な副反応の発現割合 | 生ワクチン | 組換えワクチン |
---|---|---|
70%以上 | ー | 疼痛※ |
30%以上 | 発赤※ | 発赤※、筋肉痛、疲労 |
10%以上 | 掻痒感※、熱感※、腫脹※、疼痛※、硬結※ | 頭痛、腫脹※、悪寒、発熱、胃腸症状 |
1%以上 | 発疹、倦怠感 | 掻痒感※、倦怠感、その他の疼痛 |
※はワクチンを接種した部位の症状。厚生労働省ホームページより引用
予防接種は、感染症を予防するために重要なものですが、健康被害(病気になったり障がいが残ったりすること)が起こることがあります。極めてまれではあるものの、副反応による健康被害をなくすことができないことから、救済制度が設けられています。
接種場所
※各医療機関での予約が必要です。
接種を受けられない方
・帯状疱疹ワクチンによってアナフィラキシーを呈したことがある方
・その他、予防接種を行うことが不適当な状態にあると医師が判断する方
・接種当日の体温が37.5度以上の場合
・重篤な急性疾患にかかっている場合
・生ワクチンの接種を希望される場合、上記に加えて、病気や治療によって免疫が低下している方
接種に注意が必要な方
以下の方は、接種にあたって注意が必要なので、あらかじめ医師に相談してください。
・過去に帯状疱疹ワクチンを任意接種したことのある方
・心臓血管系疾患、腎臓疾患、肝臓疾患、血液疾患等の基礎疾患を有する方
・これまでに、予防接種を受けて2日以内に発熱や全身の発疹などのアレルギー症状があった方
・けいれんを起こしたことがある方
・免疫不全と診断されている方や、近親者に先天性免疫不全症の方がいる方
・帯状疱疹ワクチン(生ワクチン・組換えワクチン)の成分に対してアレルギーを起こすおそれのある方
・生ワクチンの接種を希望される場合、輸血やガンマグロブリンの注射を受けた方は治療後3か月以上、大量ガンマグロブリン療法を受けた方は治療後6か月以上置いて接種してください。
・組換えワクチンの接種を希望される場合、血小板減少症や凝固障害を有する方、抗凝固療法を実施されている方は注意が必要です。
他市町村での接種
交野市外での長期滞在や入院などで、やむを得ず交野市内の実施医療機関以外で予防接種を受ける場合は、事前に健康増進課で「予防接種依頼書」の交付手続きが必要です。
※医療機関で接種後、申請により、医療機関でお支払いいただいた費用を払い戻します(上限あり)。市が発行する依頼書の申請がない場合は任意接種(全額自己負担)となり、市からの接種費用の払い戻しはありません。
【交付手続きの方法】
下記の「定期予防接種依頼書交付申請書」をダウンロードのうえ、必要事項を記入し、窓口、もしくは郵送にてお手続きください。
郵送で交付手続きをされる方は、「定期予防接種依頼書交付申請書」と「返信用封筒(郵送先を記入)」を同封してください。接種医療機関など確認の連絡をさせていただくことがありますので、申請者の連絡先を忘れずに記入してください。
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