公開日 2024年10月01日
清水谷古墳の概要
時代 古墳時代後期(6世紀頃)
古墳の形 円墳もしくは方墳(周溝をともなう。葺石、埴輪は未確認)
埋葬施設 無袖横穴式石室(羨道が階段もしくはスロープ状に傾斜する) 箱式石棺
出土品 石室内部の調査で金銅製耳環(金メッキがほどこされた銅製のイヤリング)2点、鉄滓(鉄鍛冶の過程で)など
被葬者 箱式石棺内で9歳未満の子どもと、石棺横で大人の人骨が確認されています。同古墳は羨道が傾斜する石室の特徴から、渡来系氏族の墓であった可能性が指摘されています。また、鉄滓の存在から、当時の交野市域で盛んであった鍛冶生産(鉄素材を加工し鉄製の道具をつくること)に関わる工人であったともみられています。
周辺の古墳 東倉治遺跡内で、横穴式石室の低部とみられる石が確認されていたほか、竪穴式石室の底部が確認されており、清水谷周辺にこの頃の古墳群があったとみられます。
見学情報
電車の場合 JR学研都市線津田駅から南東へ徒歩で約15分。
崩落防止のための土のうを設置しており、石室内部は見学できません。
※近隣に公共の駐車場はありません。
出土品のうち耳環などが交野市立教育文化会館にて常設展示されています。
報告書リンク
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