公開日 2026年10月01日
更新日 2026年10月01日
1.はじめに
本日、令和8年第3回交野市議会定例会を招集いたしましたところ、去る令和8年9月6日執行の交野市議会議員補欠選挙で当選の栄誉に浴された3名の議員を含む15名の議員各位におかれましては、ご出席くださり厚く御礼申し上げます。議長のお許しを頂戴いたしまして、議会定例会開会にあたり、今後4年間の市政運営についての所信を謹んで表明いたします。
私は、先の4年間の任期のうち、交野市議会から交野市長選挙直前になって問責決議を受けました。さらに交野市職員による不正な行為等に関する第三者調査委員会からパワハラ認定を受けました。しかしながら、令和8年9月6日執行の交野市長選挙にて、交野市55年の歴史の中で、過去最多得票記録21967票にて、当選しました。交野市民の皆様は、事の本質を十分に理解しているからこのような結果になったものと考えます。
私は、先の4年間の任期にて、「みんなでつくるみんなの交野」を掲げ、交野市民の皆様の声を聞く市政をお約束し、市長とのタウンミーティングや市民説明会等を重ねて参りました。加えて、おりひめバスの導入等、着実に結果を出して参りました。
その上で、今回の交野市長選挙では、「続・みんなでつくるみんなの交野」を掲げました。先の4年間の任期と今後の4年間の任期を跨ぐ施策を完結させるとともに、新たな施策にもチャレンジして参ります。その際には、7万7000交野市民の皆様の声を公正・公平に聞いて参ります。国・府・市の連携と僭称し、内実、大阪府の傀儡となる市政を交野市民の皆様は望んでおりません。交野市民の皆様の利益を第一に考え、国や府に言うべきことを言える市政が選ばれたものと私は、考えます。それらのことを決して忘れず、己を律し、謙虚に市政運営にあたることを冒頭にお約束いたします。
2.重点的に取り組む施策について
私は「続・みんなでつくるみんなの交野」として、今後の4年間も引続き交野市民の皆様から頂戴したご意見を市政に反映して参ります。
今回の交野市長選挙の公約のうち、主要な公約として「物価高騰対策」「防災力強化」「おりひめバスの存続と拡充」「庁舎と公共施設のリニューアルと最適配置」「子育て支援と教育環境の改善」「財政健全化」を掲げましたので、重点施策として取組みます。
(1)物価高騰対策
物価について、酒類を含み生鮮食品及びエネルギーを除くコアコアCPI(Consumer Price Index 消費者物価指数)は、令和7年から令和8年をつうじて、日本銀行の2%の「物価安定の目標」を下回る水準にまで沈静化しております。私は、お米券を配らず、令和7年度から令和8年度にかけて、国の重点支援地方交付金等を活用しながら、公正・公平で経費率の低い上下水道基本料金2か月分免除と8か月免除を実施しております。今般、令和7年国勢調査にて、540名の人口増加を記録した交野市の好循環により、地方交付税交付金が想定よりも増額されました。この好循環を交野市民の皆様と分かち合うとともに更なる物価高騰対策といたします。そのため、上下水道基本料金免除2か月分免除を追加実施し、通算丸1年といたします。加えて、1世帯あたりの人数が多い多子世帯への物価高騰対策として、18歳までの子どもが3人以上いる世帯には1世帯あたり1万円の加算措置を実施します。
また、今後の物価高騰対策について、国の経済対策の状況、地方交付税の状況、今後の水道料金、を踏まえながら判断して参りたいと考えます。
(2) 防災力強化
近年、全国各地で大規模な地震や豪雨災害が相次いでいます。地震への備えについて、指定避難所となる学校体育館へのエアコン設置を進めて参りました。令和6年能登半島地震等の教訓を踏まえ、トイレトラック、トイレカー2台、AI循環式シャワートラック、ランドリートラック等を順次配備しました。令和6年能登半島地震や令和8年熊本地震の被災地へトイレトラック、AI循環式シャワートラック、ランドリートラックを派遣しました。また、他市との防災協定締結を着実に進めて参りました。これらは、交野市が被災した場合にも、有意義なものになると確信しております。加えて、テントや簡易ベッドの大量導入による避難所の個室化を進めて参りました。
今後は、緊急防災・減災事業債を最大限活用しながら、指定避難所となる公共施設のトイレ大規模改修、炊出やシャワー機能の強化、ペットの受入体制の整備を進めます。加えて、指定避難所がない星田山手地区、南星台地区、妙見東地区、松塚地区を念頭に、地域の実情を踏まえた指定緊急避難場所等整備を段階的に進めます。
浸水対策で、私部西草川・長砂雨水幹線の浸水対策を実施します。郡津5丁目の申田川の浸水対策について、隣接する土地開発公社から買戻した土地での浸水対策をより重点化します。私市大西川の浸水対策について、浸水対策の検討を継続します。星田大池について、防災上の観点から、その将来のあるべき姿を地区とともに検討します。検討結果が出ましたら、結果に基づいた対策を実施します。
消防では、枚方寝屋川消防組合との間で、不公平な負担を伴う均等割ではなく、人口規模や基準財政需要額を踏まえた適切な費用分担による消防広域化を目指します。少なくとも、交野市民の皆様に不公平な負担を伴う消防広域化を行うつもりはなく、枚方市には屈しません。緊急防災・減災事業債を活用した消防本部の移転について、消防広域化にかかわらず、消防本部の長寿命化は交野市の責務です。そのため、消防本部の長寿命化を実施しつつ、並行して移転にもチャレンジします。
(3) おりひめバスの存続と拡充
令和7年3月23日から運行を開始し、令和8年7月から路線を改善したおりひめバスについて、大阪維新の会から赤字とのご批判を頂戴して参りました。私は、黒字・赤字ではなく、交野市民の皆様の足として、存続のみならず、利便性向上と他の施策での財源確保を実現して参ります。
利便性向上では、他のルートに比べて運行時間が短い北部ルートの運行時間を拡大します。また、主要なバス停等へのベンチ設置、ICカード利用が前提とはなりますが、複数路線を利用する方への乗継割引制度を導入します。私市駅や星の里いわふねを包含した対策について、地域公共交通会議等を経て検討して参ります。
財源確保について、他の施策での財源確保を継続しますが、地域未来交付金のみならず、地域公共交通計画を策定することで、国土交通省からの補助金確保も進めます。また、公共交通は、高齢者や障がいのある方のみならず、通院、買物、通学等、日常生活を支える重要な社会基盤であり、存続が必須と考えます。そのため、「3つの無料化」といった支離滅裂・無責任な施策は実施せず、必要な受益者への負担を求めて参ります。
(4) 庁舎と公共施設のリニューアルと最適配置
市制施行55周年の交野市には、建築物の寿命が約80年の中、築30~60年の庁舎や公共施設が多くあります。一方で、財政悪化に伴い、庁舎と公共施設の長寿命化をしてこなかった過去があります。反面、交野市が人口増加に転じた事実、建築物価が高騰している事実、がございます。そのため、余剰な庁舎や公共施設の統廃合はしつつも、現在ある庁舎や公共施設をできる限り長寿命化することが基本と考えます。ただし、よほど国から補助金や地方財政措置を得られる庁舎や公共施設はその限りではございません。
まず、市役所本館について、本館の耐震化工事を着実に進めるとともに、屋上を交野市民の皆様に使ってもらえるよう、リニューアルの検討を進めます。市役所別館は、交野市民の皆様の声を聞きながら、また、耐震工事の進捗状況を踏まえながら、本来の姿である公共施設として整備を進めて参ります。また、大規模災害時にも司令塔としての機能を維持し、情報収集、避難所との連絡、関係機関との調整を迅速に行える体制を強化する必要があります。そのため、市役所隣接地における防災指令センターの整備にチャレンジします。
青年の家について、利用者の利便性を向上させるため、現在進めているトイレ大規模改修や敷地内通路の拡幅等、施設や敷地の改修工事を継続します。また、青年の家1階部分全体での図書館化を進め、子どもから高齢者までが気軽に立ち寄り、読書や学び、交流できる施設を目指します。
倉治図書館について、トイレの大規模改修や隣接する歴史民俗資料館も活用した読書スペースの拡充を進めて参ります。
星の里いわふねで、民意を得ましたので、駐車場の拡大に着手します。なお、駐車場の料金は、引続き無料です。また、駐車場整備で生み出された動線を活用し、私市小学校児童から要望が寄せられているアスレチックの復活を目指します。加えて、音響改善や舞台照明のLED化等の設備改修を進めます。結果、より多くの交野市民の皆様に利用してもらえる施設へリニューアルいたします。
第一中学校跡地について、防災力強化と子育て支援を軸に、これまで議会や交野市民の皆様に説明して参りました。民意を得ましたので、多目的利用が可能な避難所、消防団私部分団の車庫整備、大阪・関西万博で使用されたルクセンブルク大公国パビリオンの部材を再利用した子育て支援施設整備、芝生広場兼テニスコートの整備、を進めて参ります。なお、大阪・関西万博で使用された海外パビリオンの部材の再利用は、全国自治体唯一の取組です。また、市役所本館に隣接するわかばこども園の園舎が長寿命化されておらず、耐震性も無いことから、地域の意向も踏まえ、第一中学校跡地への移転にもチャレンジして参ります。
みらい小学校跡地にて、避難経路の改善を優先します。避難所環境の改善や機能強化については、今年度実施の調査を経てからその方向性を決定します。また、地域の子育て支援機能を充実強化するため、昭和57年に建築された第1児童センターの機能移転、子ども居場所づくり事業又は不登校支援事業等での活用、郡津小学校の児童会での利用、消防団郡津分団の車庫整備、の検討を進めます。グラウンド部分について、現在の利用状況を尊重しながら、今後の整備を検討して参ります。なお、南側校舎とグラウンドの利用について、審議会設置等をつうじて様々なご意見をより聞いて参りたいと考えます。
ゆうゆうセンターで、交野市の地理的な中心地に位置し、結節点となる鉄道駅から至近なことから、交野市民の皆様へのサービス拡充を進めます。ボランティアセンターと社会福祉協議会事務所とのスペースの交換の検討を進めます。また、駐車場について、既存駐車場の土地購入が難航していることから、段階的にゆうゆうセンター隣接地の土地購入を進めて参ります。なお、駐車場は引続き無料とします。交野市民の皆様や利用者に分かりやすい施設名称とするため、現在、「世代間交流センター」と「健康増進センター」に分かれている建物の名称を「ゆうゆうセンター」に統一します。
以上、交野市民の皆様がより良く公共施設をご利用可能なよう、単なる耐震化や長寿命化に留まらない「庁舎と公共施設の最適配置」を進めて参ります。また、これまで申し上げました方向性も踏まえて、今後の中長期的な公共施設の方針を公共施設等総合管理計画にとりまとめます。
(5)子育て支援と教育環境の改善
第一中学校の跡地活用のタイミングを窺いながら、こどもゆうゆうセンターの青年の家敷地内への移転・再整備にチャレンジします。
公立認定こども園では、くらやま認定こども園、あさひ認定こども園の直営を堅持しつつ、トイレと空調に重点を置いた長寿命化を進めます。加えて、保護者負担の更なる軽減を目的におむつのサブスクリプションを開始します。
市全体の保育環境について、3~5歳児の給食費の無償化を段階的にスタートします。第2子保育料無償化は、1歳児と2歳児を保育園に預ける割合が高く、また、0~4歳児の大幅な転入超過にあり、第2子のカウント方法が独特な自治体においては難しいと考えます。なぜならば、保育定員に課題が生じやすく、財政的な負担が課題となるためです。そのため、まずは、令和9年4月に小規模保育施設2園を開園すること等で、人口あたりの保育定員を拡大します。また、更なる保育定員の拡大を目的に地域における保育士確保を進めます。
産後の心身の負担や育児への不安を抱える家庭を支える産後ケア事業も段階的に拡充します。また、ご家庭内で1歳児、2歳児の幼児を保育する世帯への経済的支援についても公平性や公正性の観点から検討します。
学校のあり方について、教育大綱における小中分離の考え方を継続します。施設一体型小中一貫校を二度と作らないとの思いに何ら変わりはありません。第三中学校区の学校再配置について、現在、ストップしておりますが、再考いたします。また、市の教育に多様な意見を反映させるため、教育委員6名体制を継続します。
教育環境で、これまでの4年間、小中学校給食の無償化、小中学校体育館エアコン設置やLED化、中学校トイレ大規模改修、机とイスとカーテンの買換え、といった施設や設備の改修を実施しました。今後は、小学校トイレの大規模改修と小中学校のほぼ全館空調導入を着実に実施します。また、これまで、小学校でのブランコとすべり台を復活させましたが、次は、シーソーを復活させ、ウォータークーラーを設置します。学校プールでは、今後のあり方を検討した上で、検討結果に基づく必要な施設整備を進めます。通学路の安全対策の推進と更なる学力向上にも取組みます。
また、物価高騰を踏まえた就学援助制度の改善、費用対効果を考慮した場合に効果が著しく大きい小学校の通学用かばんの無償化、学校給食における地産地消の推進や無農薬給食の試行、年間の給食提供回数増加、を実施します。
放課後児童会で、直営を堅持した上で、長寿命化を進めるとともに、藤が尾小学校では、児童数増加を見据えた対策を実施します。また、放課後児童会とも連携してフリースペース事業の更なる充実を目指します。
それら子ども向け施策について、当事者である子どもの意見を聞くのが重要と考えます。そのため、私は、これまで直接、子どもたちの意見を聞いて施策に反映させて参りました。しかしながら、制度として、子どもたちの意見を聞いて施策に反映させる必要があることから、子ども条例を制定し、制度としての子どもたちの意見の施策への反映を実現して参ります。
交野高校について、子どもたちの学びの機会の提供に必要不可欠であり、交野市議会では、「大阪府立交野高等学校の存続を求める意見書」が議決されております。しかしながら、意見書に反対する議員が複数名おり、うち、2名の所属政党は、「3年連続して定員割れとなり、その後も改善の見込みがない府立高校は、再編整備の対象とする」と規定する大阪府立学校条例を推進しております。一方で、所属政党の公認候補は交野高校存続を訴えていたため、何が真実で何が虚偽なのか苦慮しております。私は、交野高校との包括連携協定をさらに活用し、より、交野の子どもたちが進学してくれるように全力で取組んで参ります。
(6)財政健全化
これまでの4年間、補助金や有利な地方債による地方財政措置の活用、基金運用による金利収入確保、都市計画税の課税範囲の拡大、し尿処理経費収入の増加、市有財産の積極的売却処分、クラウドファンディング、を実施して参りました。結果、土地開発公社保有残高は約61億円から約19億円へ削減され、令和7年度の将来負担比率は約28.1%と過去最低を記録しました。交野市民の皆様に新たな負担を押し付けることなく、住民サービスを削ることなく、財政健全化と住民サービスの充実との両立を図って参りました。
今後も、補助金や有利な地方債による地方財政措置の活用、基金運用による金利収入の更なる確保、都市計画税の課税範囲の更なる拡大、し尿処理経費収入の更なる増加、市有財産の積極的売却処分、更なるクラウドファンディングを実施します。加えて、駐輪場の集約化、市外料金収入の増加、も進めて参ります。その過程にて、土地開発公社の保有残高を0とし、実質的に清算します。
市長である私は、土地開発公社の保有残高がある以上、引続き身を切る改革として、財政健全化に向けた姿勢を示し続けます。そのため、市長交際費の利用停止を継続します。並行して、特別職報酬等審議会にて、先の4年間の任期と異なり今後の4年間の任期は退職金の支給割合を含めて審議してもらいます。その結果を踏まえて、退職金及び月額報酬の一定割合の削減を実施します。なお、期末手当の支給月数は、一般職員に準拠します。大阪維新の会の身を切る改革の身の切り方の押しつけには屈しません。また、私は、低い標準報酬月額に基づき社会保険料を低くする応能負担の原則に反することをしない旨お誓い申し上げます。
3.その他の施策について
これまで、2期目における重点施策について申し上げましたがその他に取組みたい施策について説明いたします。
(1) みんなが互いを認め合い、笑顔と元気があふれるまち
地域福祉で、高齢化や核家族化、生活様式の変化等により、一つの制度や部署、機関では解決できない複合的な困りごとが増えていると考えます。そのため、福祉、介護、障がい、子育て等の制度の狭間にいる方を取り残さないようにする必要があります。そのため、多職種かつ官民が連携した相談支援体制の構築を目指す重層的支援体制整備事業をさらに進め、地域共生社会の実現を目指します。交野市民の皆様に納得してもらえるよう、生活保護制度の厳正な運用に努めます。また、外出支援制度の更なる拡充を図ります。なお、外出支援制度は、真に外出への支援が必要な人に支援をすべきと考えます。また、旅行支援やバラマキではないこと、事務経費や事務負荷を削減する必要があること、を考慮し、交通系ICカード補助復活はいたしません。
高齢者福祉で、高齢者が住み慣れた地域で生活を続けられる環境整備を図ります。令和6年度からの大阪府による統一国保について、高い保険料に対する受益がないことから、大阪府に対して粘り強く反対します。また、保険料抑制を継続して要望して参ります。訪問介護事業所等への支援を進め、介護サービスを必要とする方が地域で必要な支援を受けられる体制を守ります。また、介護予防事業を推進することで、健康寿命の延伸と介護保険料の上昇を可能な限り抑制いたします。認知症について、正しい理解の促進とその予防に取組んで参ります。補聴器購入支援をさらに拡充します。
障がい福祉で、交野市に不足している重症心身障がい児者の施設は、民間事業者と協力しつつ、整備を進めて参ります。障がい福祉サービスで、必要な方に必要なサービスが適切に提供できるようにします。そのため、指定権者である大阪府と連携し、適正な支給決定と給付管理を徹底して参ります。
健康・医療で、市民検診の受診率向上による病気の予防と早期発見につながる取組を進めます。また、若年がん患者への支援策の拡充を進めます。加えて、交野市内で安心して出産することのできる環境づくりのため、民間医療機関による産科病院の開設には、積極的に協力して参ります。加えて、こうした中での国保逃れ等の応能負担の原則に反する行為は交野市民の皆様の理解を得られないことから、厚生労働省と連携して積極的に追及して参ります。
生涯学習で、令和9年度以降を見据えて、生涯学習施設の適切な指定管理者を選定し直します。公共施設の市外利用者の施設利用料金の見直しや、施設の備品利用料のあり方を見直します。また、生涯学習施設と学校開放事業の利用料等に差があることから、利用料の均衡を図るなど、公正・公平な施設利用を推進して参ります。なお、利用料の見直しに際しては、外部の専門家を交えた見直しを予定しております。
人権・多文化共生で、職員が働きやすい環境づくりを推進するため、職員評価制度を刷新します。また、ハラスメントへの対策として、「しない・させない・見逃さない」の交野市ハラスメント撲滅宣言の徹底を図ります。また、コンプライアンスに関する専門部署の設置や次長級以上の配置など、強い意志を持って対策を進めて参ります。あわせて、姉妹都市であるカナダオンタリオ州シムコ―郡コリングウッドとの国際交流を継続します。
(2) みんなが助け合い、安心して住み続けられるまち
交野市民の皆様が安全・安心に暮らすことができるまちづくりを進めます。そのため、救急車の適正利用や緊急防災減災事業債を活用した分団車庫の移転を進めて参ります。
防犯について、大阪府下33市での人口当たりの刑法犯認知件数が令和4年と令和7年で最低を記録しました。更なる犯罪抑止のため、リース期間を考慮して令和10年度を目途に防犯カメラ網を増強します。大阪府警察本部が進める「交番等の最適化計画」に基づく倉治交番の廃止について、府市連携と僭称した言いなりにはならず、継続して反対します。交野女子学院、保護司会、更生保護女性会と連携して、より再犯防止に取組みます。また、星田交番の星田駅前への移転を引続き進めて参ります。
地域コミュニティーについて、地域や市民活動団体が、それぞれの地域課題に応じて活動しやすい環境を整えます。まちづくり市民提案型補助事業や、市民活動保険の対象や補償内容の更なる充実を図ります。地域活動に必要な費用の負担は公正・公平にいたします。また、地域の活動拠点である集会所の長寿命化を推進します。高齢者や子どもたちが気軽に集うことのできる集会所として、カフェや居場所づくりとしての活用等に対して、支援を実施します。
(3) みんながつどい交流し、活力が生まれるまち
交野市は、豊かな自然環境を有しながら、大阪都心部への交通利便性にも恵まれた住宅都市です。交野市の魅力を活かしながら、都市計画マスタープランや立地適正化計画に基づき、より住みやすく良好なまちづくりと、人が集い、交流し、新たな活力が生まれるまちづくりを推進して参ります。
新たなまちづくりの形成に向けた取組では、良好な都市環境の形成を図るため、交野市東部みらいまちづく協議会の地区や郡津5丁目地区の土地区画整理事業を支援します。また、若い世代向けの空き家住宅の流通促進を図り、既存住宅の有効活用と移住定住につなげて参ります。また、将来の土地利用や災害時の対応等を円滑に進めていくため、引き続き、法務局による地図作成業務の継続を要望して参ります。
産業振興・労働で、ふるさと納税の増額により、市内産業の振興を図ります。また、地域経済の活性化を図るため、市内商業事業者への支援を行います。また、国公準拠を徹底するとともに、扶養手当が勤勉手当に加算されている課題や1級職員の給料月額が国家公務員の給料月額よりも8号高となっている課題、について、市長諮問による個別外部監査を実施します。
観光・魅力発信で、交野市の魅力を積極的に全国へ発信していくため、これまで同様、独自施策を推進します。現在は、小椋寛子さんにお願いしている交野PR大使について、制度の継続を目指します。全国自治体で唯一となる海外パビリオン部材を再利用した子育て支援施設の情報発信を進め、観光振興にもつなげます。
都市農業で、交野市民の皆様が農業を身近に感じることのできる「農とのふれあいツアー」をさらに拡充します。また、農作物等への被害を防ぐため、有害鳥獣対策を進めて参ります。
道路整備で、中期街路計画を更新します。また、交野市駅周辺の更なる交差点改良や交野市による天の川磐船線の段階的な整備を進めて参ります。
公園・緑地で、子育て環境の充実を図るべく、子どもたちがボール遊びやスケボー等ができる公園・広場の整備を進めて参りました。引続き、寺作業所跡地における防災公園の整備や星田公園の再整備を実施します。併せて、駐車場を備えたドッグラン整備、公園等の四阿の再整備やトイレ等の大規模改修を進めます。また、星田北地区において地区の声を聞きながら、利用しやすい公園・広場の整備を進めて参ります。また、私部公園でのフットサルコート兼バスケコートの整備や倉治公園での駐車場拡充は、既存施設を最大限活用しながら、利用者にとってより利便性の高い施設整備を図るものです。
上下水道事業で、水道水源の約8割が地下水です。北陸新幹線小浜京都ルートによる地下水への影響はあってはならないことです。引き続き、整備主体である鉄道・運輸機構に対してのみならず、与党整備新幹線建設推進プロジェクトチームに対しても、更なる調査や対策等を求めて参ります。基幹管路の老朽管や防災拠点につながる配水管の耐震化では、社会資本整備総合交付金を確保します。深井戸整備による大阪広域水道企業団からの年約1億5000万円の受水費の削減、上積事業費の一部への一般会計からの繰入、高区配水池から低区配水池への給水エリアの変更、により水道事業会計の健全化を図ります。持続可能な水道事業経営のため、経営審議会において今後の水道料金のあり方を検討します。PFAS等の水質基準に係る定期検査を実施して参りますとともに、その数値の低下を図ります。下水道では未整備エリアを段階的に解消して参ります。
(4) みんなで自然や文化を慈しみ、次世代に引き継いでいくまち
交野市には、大都市近郊でありながら、山や川、田畑等の豊かな自然と、長い歴史の中で育まれてきた文化が残されています。そのため、自然・生活環境については地域の皆様や環境団体等と連携し、豊かな緑と環境保全に努めます。
とりわけ、桜や果物等に被害を与える特定外来生物クビアカツヤカミキリの被害拡大を防ぐための対策を進めます。生活環境では、喫煙者と非喫煙者の双方に配慮した環境づくりを推進するため、受動喫煙防止条例を制定するとともに、主要駅において喫煙場所を段階的に整備します。
脱炭素の取組で、公共施設等のLED化をさらに推進します。さらに軽く、薄く、様々な場所への設置が期待されるペロブスカイト太陽電池の導入にもチャレンジします。
歴史・文化財では、交野市の大切な歴史・文化財である私部城跡を次世代へ引き継いでいくため、本郭や二郭など必要な土地取得を進めます。また、資料館等としての将来的な交野私部城の復活についても検討して参ります。
4.結び
以上が、私の市長任期2期目にあたっての主要な施策です。
今後4年間における施策の実施に際し、ヒト、カネ、について、できない理由を探すのではなく、どうすれば実現できるのかを考えるべきではないかと考えます。
国の制度を調べ、国庫補助金や地方交付税措置のある地方債等を最大限活用します。また、民間活力の活用も選択肢に含めながら実現して参ります。批判や揚げ足取に終始している一部の交野市議会議員におかれましては、交野市長選挙の結果を重く受止め、交野市民の皆様の本当の声を聞いた上で提案や対案提示、をなされることを切望しております。また、新たに生み出した財源は、単に財政健全化に用いるのではなく、暮らしをより良くするための施策に還元して参ります。
市役所の組織体制について、これまでも縦割り行政の弊害をなくし、市の重点施策等を効率的・効果的に進め参りました。そのため、関連する業務と専門人財をさらに集約し、職員が連携・協力しやすい体制づくりを進めて参ります。また、今後は、より教育委員会を含めた全庁的な組織機構の統合を進めて参ります。今後におきましても、さまざまな市の課題に柔軟に対応していくため、市の職員数を維持・微増させながら、年齢構成の平準化を進めて参ります。
市政運営にあたっては、これまでと同様、交野市民の皆様への説明の機会と意見を聞く機会を大切にして参ります。また、継続して、自動音声による電話世論調査を実施することで、市政運営と交野市民の皆様の考えとの乖離が起こりにくいようにして参ります。
交野市民の皆様から再び託された4年間の重みを決して忘れることなく、「続・みんなでつくるみんなの交野」の実現に向け、全力で取り組んで参ります。交野市民の皆様におかれましては、ご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げ、私の所信表明といたします。
