公開日 2020年02月27日
更新日 2021年01月28日
上下2本の前歯が生えそろう時期です。前歯でかみ切り、歯ぐきでつぶす食べ方の練習をしましょう。
赤ちゃんの様子を見ながら、あせらず、ゆっくりと進めていきましょう。
今までママに食べさせてもらっていた赤ちゃんが「手づかみ食べ」をして、自分で食べたがるようになります。「手づかみ食べ」は目と手と口の協調運動です。「手づかみ食べ」を存分にさせてあげることで、食べる意欲が生まれ、フォークや箸、食器を上手に使えるようになるのです。
苦手なものや遊び食べが出てくる時期ですが、無理強いせず、楽しく食べられるよう工夫しましょう。
◆与える時間の例
-
午前6時
午前10時
午後2時
午後6時
午後10時
母乳または
育児用ミルク
離乳食
⇓
母乳または
育児用ミルク
離乳食
⇓
母乳または
育児用ミルク
離乳食
⇓
母乳または
育児用ミルク
母乳または
育児用ミルク
◆離乳食の回数
1日3回食にし、食事のリズムをつけていきましょう。
1日に必要な栄養の多くを離乳食から摂るようになります。毎食、主食(ごはん、パン、麺)、主菜(魚、肉、卵、大豆製品)、副菜(野菜)をそろえるようにしましょう。
離乳食後は、母乳・育児用ミルクを欲しがるだけ与えましょう。離乳食をよく食べるようになると、自然と飲む量は減ってきます。
◆赤ちゃんの口の発達と離乳食の形状
歯ぐきでつぶせるバナナくらいの固さ(食べごろのバナナくらい)を目安にしましょう。
食品が固すぎると、丸飲みしてしまいます。お口の動きをよく観察して、丸飲みしているようなら固さを見直しましょう。
◆食品のすすめ方・調理の工夫
しょうゆ、砂糖、ケチャップ、みそ、塩などが使えますが、だし汁を中心に、それぞれの食品の持つ味を生かしながら、大人よりかなり薄めの風味づけ程度にしましょう。例えばほうれん草なら、お浸し、のり和え 、バターソテーなど味を変えるだけでメニューの幅が広がります。
サラダ油、バター、マーガリンなど、少量の油が使えます。
◆鉄分摂取
この頃から鉄分が不足しやすくなります。特に母乳のみの場合、鉄分不足が起こりやすくなるので、鉄分を多く含む食品(赤身の肉や魚、レバーなど)を取り入れるようにしましょう。また、ベビーフードを利用したり、育児用ミルクやフォローアップミルクを料理素材として活用するなど工夫していきましょう。